少し前のことが思い出せない・・・短期記憶障害とは?

少し前のことが思い出せない女性

「物忘れがひどくなった」という悩みを抱えている方は少なくありません。何かを思い出すことができないと「認知症が始まっているのではないか」と不安に感じる方もおられるでしょう。

 

でも、周囲から何らかのヒントを与えられることで思い出すことができるのであれば、それはあくまで「加齢に伴う物忘れ」であり、認知症ではありません。

 

では、認知症の症状はどのように異なるのでしょうか。認知症の初期症状として知られる「短期記憶障害」について考察してみましょう。

短期記憶障害とは

「記憶障害」とは、記憶をつかさどる海馬もしくは側頭葉の働きが低下してしまい、自分の周囲で起きた事象を把握はしたものの、記憶にとどめることができない症状のことです。

 

つまり、脳内に情報がとどまっていないため、どれだけ周りの人からヒントを与えられたとしても、そのことに関して思い出すことは決してできません。言い換えれば「何かを忘れた」ということそのものを認知できないのです。

 

一方、「物忘れ」の場合、脳内には発生した事象に関する情報が存在しており、あくまでその情報伝達が遅延して起きることなので、記憶障害とははっきり異なる、ということが分かります。

 

「短期記憶障害」とは、一時的もしくは短期的な記憶を管理する海馬の機能が低下してしまい、周囲で発生している事象を記憶しておくことができなくなることです。

 

具体的な症状としては「日付を思い出すことができない」「いつも何か探し物をしている」「数分ごとに同じ質問を繰り返している」といった事柄が挙げられます。「電話をしようとしている途中でどこに電話をするか分からなくなる」なども短期記憶障害の症状と言えるでしょう。

 

短期記憶障害はなぜ起きるのか

短期記憶障害が起きる原因は主に「事故による衝撃」「双極性障害などの精神疾患」もしくは「認知症の初期症状」の3つが考えられます。事故によって体と脳に大きな負荷がかかった結果、海馬が損傷して一時的な記憶を管理することができなくなることがあります。

 

また、うつ病などの精神疾患が発症すると、神経間の情報伝達が滞ってしまい、海馬を含む脳機能の低下が起きることがあります。認知症が発症すると、脳全体が収縮していきます。その初期過程において大きな影響を受けるのが海馬です。そのため、短期記憶障害は認知症の最初期に観察される症状とみなされています。

 

「短期記憶障害かな」と感じる、あるいは周囲から指摘されるようになったなら、1人で思い悩むよりもすぐに脳神経外科などで専門医の診断を受けるのが最善です。もし海馬を含む脳の縮小傾向が見られるのであれば、認知症やアルツハイマーと診断され、相応しい対応策を提案してもらえるはずです。

 

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