睡眠で記憶が定着?記憶力と睡眠の関係とは

睡眠をとる

定期テストや資格試験などが近付くと、ほとんど睡眠時間を取らずに学習する、いわゆる「一夜漬け」をする人がいます。

 

でも、脳が情報を記憶するシステムについて考察すると、一夜漬けをして試験直前まで頑張ったとしても、情報の大半は脳に定着しないため、実はほとんど役に立たないということが分かります。むしろ、きちんと睡眠を取った方が情報はきちんと記憶されるのです。

 

ここでは、睡眠が果たす重要な役割、および睡眠と記憶力の関係性についてご説明いたします。

睡眠が人体にとって不可欠なのはなぜか

睡眠中、人体は体内の損傷を回復させるための作業を行っています。また、成長ホルモンを分泌して骨や筋肉の成長を促し、健康を維持することができるようにしているのです。さらに、赤血球や白血球を産生して体内に蓄えることで免疫力を高める働きも行っています。

 

でも、より重要な働きは「脳を回復させること」です。睡眠中には体全体のおよそ2割に当たる血液が脳に集まっており、脳細胞の修復およびストレスの緩和と疲労回復の作業を集中的に行っています。この作業には、「情報を記憶へ定着させる作業」も含まれています。

 

睡眠と記憶力の深い関係とは

眠る女性

目覚めている間、脳は基本的に情報収集を行っています。つまり、周囲で起きている事象を観察して、その情報を「一時記憶」として海馬に保存しているのです。

 

一方、体が眠りに入ると、脳は海馬に蓄えた情報を分析して、不要な情報を消去し、重要度の高い情報を記憶として脳へ定着させる作業を行います。ですから、何かを記憶したい、あるいは記憶力を高めたいのであれば、睡眠を取ることは必要不可欠なのです。

 

睡眠は90分1サイクルになっており、最初にノンレム睡眠、続いてレム睡眠になります。ノンレム睡眠は脳を休ませる段階なので、記憶への定着作業は行われません。一方、レム睡眠では体を休ませている傍ら、脳は記憶への定着作業を忙しく行っています。ですから、レム睡眠をしっかりと確保することが記憶力アップのカギとなるわけです。

 

ただし、レム睡眠の時間は一定ではなく、サイクルの経過に合わせて徐々に長くなる性質があります。1サイクル目はわずか数十秒しかありません。一方、4ないし5サイクル目になると、レム睡眠の時間は30分近くになります。そのため、暗記作業を伴う勉強をしている場合には、6時間ないし7時間半の睡眠時間を確保することが勧められています。

 

一夜漬けという勉強法は、記憶を定着させる睡眠時間そのものを削っているわけですから、実際には非常に効率が悪い勉強法である、ということを覚えておきましょう。むしろ、リラックスした状態で十分な睡眠時間を確保するほうが、記憶力を高める上でより効果的な方法と言えるのです。

 

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